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サンカの実態に最も精通した三角寛が、警視庁刑事の下で諜者を務めた小束国八からの聞き書きをまとめたもの。追加は、国八聞き書きの「元祖洋傘直し」に、法務省での貴重な講演「山窩の話」を大増補。
箕作り、箕直しなどを生業とし、移動生活を事としたサンカ。その生態を直接、また警察関係者から聞き取った、元新聞記者の三角寛による貴重な取材記録。川辺に瀬降って天幕生活を営み、独特の厳しい掟を守って暮らす彼らの、生計、警察や犯罪、事件との関わりを伝える。司法省での伝説の講演「山窩の話」に「元祖洋傘直し」他を大増補。
目次
序話 山窩に憑かれて狸穴がよい
第2話 蛇崩川の蛸入道
第3話 死刑囚よ待て
第4話 山窩の隠密
第5話 吠えない犬
第6話 墓地の幽鬼
第7話 板橋に山窩を瀬降らす
第8話 尼僧のお産
レビューより
以前から山窩には関心があったのだが、やっと三角寛の著作を読むことが出来た。もっと社会から隔絶し、一般社会と距離を置く人々を想像していたが、思いの外そういう感じではなかった。独自の掟を持つ謎めいた山窩の人々を軸とした、まさに奇談の数々は純粋に読み物として面白い。相当に脚色が入っているのだろうが、独特の魅力に溢れる面白さがある。
山窩はwikiには「日本にかつて存在したとされる放浪民の集団である。」とある。「明治期には全国で約 20万人、昭和に入っても終戦直後に約1万人ほどいたと推定されている」(wiki)が、統計的に調べられたことがないので、この数字もあまりあてにならない。定住民からは「物を盗む犯罪専科の単位集団として規定されていた。」(wiki)らし いが、箕作りを生業とする者が多いのは本書からも知れる。ただ、第二次世界大戦中には山窩に言及されることはほとんどなくなつた(wiki)といふ。この頃には山窩は漂泊放浪民から定住民へと変はつてゐた、あるいは変はらざるをえなかつたのである。